先代の給食業を引き継いだ2代目。先代の急死で後を継いだが、バブル崩壊後だったため経営が厳しい。先代の頃は原価をかけて良いものを作れば売れたが、今はそうではない。コンビニやお弁当屋など競合も増え、価格を抑えて販売するため利益が出ない。献立を立てるのも、営業するのも、企画するのも夫婦2人なので余裕がない。2人で有効に運営できるような商売にしたいとの課題。大量生産できない中小企業は、安売りすると忙しいだけで儲からない。高付加価値、高単価、小ロットビジネスを目指すブランド開発に取り組んだ。

ブランド紹介

利益は出なくても「すごい弁当がある」と話題性で宣伝効果を狙い、そこから通常のお弁当へつなげる相乗戦略として、ご飯を最高においしく食べるための究極の幕の内弁当ブランドを開発。先代の屋号だった「魚敏食堂」をブランド名に冠し、「一位を目指す」意気込みの一をモチーフに屋号紋のようなロゴマークに。黒と金で伝統と上質感を表現し、フレーズを入れることでブランドコンセプトを伝えた。

パッケージ紹介

デパートの催事などで販売することを目的に開発。最高級食材のお弁当を「究極の幕ノ内」、地元総菜を盛り込んだお弁当を、地元言葉でおいしいを意味する「うみゃ弁」、統一した色が特徴のお弁当3種を「ブラック幕ノ内」「ピンク幕ノ内」「ゴールド幕ノ内」とネーミング。うみゃ弁は鶴が飛んでいる中に亀甲マークを入れ、日ノ本、三島発信の超縁起のいい幕の内を表現。弁当箱は、香り、質感とも高級感があり昔から殺菌作用があると使われてきた秋田杉などを採用。これに食材を説明したカードを入れて販売。縦帯と水引のような色ゴムでさらに上質感を出した。掛け紙は印刷せず、当面は複合機でプリントしたものを使用して初期費用を抑えた。

製品紹介

価格1万円の究極の幕の内弁当を目指して開発。米、梅干し、魚、牛肉、野菜、かまぼこ、玉子焼き、昆布巻き、あわび、食用バラ、金粉、イチゴ、メロンなど、通常の原価率ではあり得ない最高級の食材を厳選した。また、1500~2000円の価格として、地元三島で昔から親しまれてきたおいしい総菜を盛り込んだお弁当、食材の色を黒、赤、金で統一して見た目のインパクトも狙ったお弁当の合計5種を作った。